孤立と低い自己評価

孤立  わたしたちは大抵、自分にとって快適でない状況から引きこもることでより安全になったと感じます。自分を孤立させることによってわたしたちは、他の人がわたしたちの本当の姿を見ないようにしています。そのようにして自分は価値のないものであり、したがって愛されること、注意を引くこと、受け入れてもらうには値しないものだと自分自身に告げています。さらに自分の感情を表現しなければ罰せられたり、傷つけられたりしないのだとも言い聞かせています。わたしたちは危険を冒すよりも隠れることを選び、そうすることで不確実な成り行きに直面しなくてすむようにしています。 自分を孤立させていることは次のような問題を引き起こすかもしれません ・拒絶を恐れる ・孤独になる ・臆病で内気になる ・ぐずぐずと先延ばしにする ・負け犬のように感じる ・自分が違っているように思う 例:わたしは配偶者から孤立している。なぜなら、彼/彼女はわたしに対してとても消極的だからだ。この事はわたしの自己評価に影響を与えている。この事は自分のことを消極的に話す傾向や怒りをかきたてる。この事はわたしに自分は価値がなく愚かであるように感じさせる。  自分自身についてより良く感じるようになり始めるにつれて、わたしたちは以前よりは積極的に、たとえ危険を冒しても新しい環境に自分をさらけ出していくようになります。わたしたちは、育んでくれ、安全で、支えてくれるような友人や人間関係を求めます。わたしたちはグループとしての活動に参加し、それを楽しむことを学びます。より高い自己評価を培うにつれ、自分の感情を表現するのがもっと楽になっていきます。わたしたちは、人々があるがままの自分を受け入れてくれることを認めます。自分を受け入れることができるようになったことの結果として、さ 自分を孤立させることがより少なくなってくるにつれて、次のようになってい きます ・自分自身を受け入れる ・支えてくれるような人間関係を造り育てていく ・自分の情緒を自由に表現する ・積極的に他の人とかかわる  12)低い自己評価 低い自己評価は、わたしたちの幼い子供時代に心に植え付けられたものです。この期間中、わたしたちは自分のことを「ふさわしい」あるいは「大事である」と信じるようにしてはもらえませんでした。いつも批判されてきたために、自分は悪く、自分が家族の問題の原因のひとつなのだと信じ込みました。受け入れられていると感じるために、わたしたちは人を楽しませようとさらに一生懸命努力しました。一生懸命やればやるほど、わたしたちの欲求不満は大きくなりました。低い自己評価は、目標を設定し、それを成し遂げるわたしたちの自信に影響を与えました。わたしたちは失敗を恐れています。物事がうまく行かないと、その事に責任があるように感じてしまい、うまく行ってもその事に対する功績を自分に与えようとしません。その代わりに、自分はそれに値しないと感じ、それは続かないだろうと信じているのです。 わたしたちの自己評価が低いと、次のようであるかもしれません ・他の人を救うあるいは楽しませる ・無能のように思える ・否定的な自分像を持っている ・主張できない ・他の人たちから引きこもる ・失敗を恐れる 例:わたしは他の人たちの前で話すように頼まれた時に低い自己評価を感じる。なぜなら、わたしが心の中で自分のことをどれほど価値がなく重要ではないと感じているかを、みんなは分かっていると思うからだ。この事は理知的に話すわたしの能力に影響を与えている。わたしは口ごもり、言い訳し、自分のことを謝る。この事は自分への憎しみや自分の事を消極的に話す傾向をかきたてる。わたしはその後どこかへ隠れたくなる。この一事はわたしを何の希望もないような気持ちにさせる。 、自分自身と自分の能力に対しての自信を築いてくにつれて、わたしたちの自己評価は高まります。他の人たちと交際できるようになり、自分をあるがままに受け入れることができるようになります。自分の限界と同じように自分の強さにも気づきます。進んで危険を冒す気持ちを以前より持つようになります。そして、前には可能だとは夢にも思わなかった多くのことができているのに気づきます。他の人と感情を分かち合うことをさらに快適に感じるようになります。他の人たちを知り、他の人たちに自分を知ってもらうようになるにつれて、わたしたちはより安全に感じます。自分を信じ、自分を保証できるので、人間関係はさらに健全になります。保証してもらうために他の人をあてにする必要はもうないのです。 わたしたちの自己評価が高まるにつれ、わたしたちは次のようになり始めます ・もっと自身がつく ・より積極的に行動する ・他の人と楽に交際する ・自分を愛する ・感情をオープンに表現する ・危険を冒す