お金を使うのは悪いこと?
私は父がボロボロのものを使うことを恥ずかしいと思っていました。家では、簡単にものを捨てることができなくて、ゴミは父からチェックされていました。
私は鉛筆が小さくなったときに使うホルダーを持たされていました。学校ではそれを使っている友達はいませんでした。友達からこれ何?と聞かれると、説明しないといけないので、貧乏くさくて恥ずかしかったし、大抵「えらいね」と言われるので、私はそんなことない「貧乏くさくて嫌、やらされているだけ」と思っていました。
同じような物事にズボン下を履くこと、
小学校の時のバレーボールの練習着は袖口にボタンが付いていないものにする…など家の細かなルールがあって、私にはルールを守ることがとても大変でした。あちこちに暗黙のルールがあって、気を抜くとルールを守れなくて親に怒られるという日々でした。
人にはそれぞれ価値観があり、ひとりひとり違う価値観でいいのです。私の家族は、それぞれの持つ価値観を押し付け合い、境界線がありませんでした。暗黙のルールが沢山あるのも、境界線がないからだと思います。
私は、父が貧乏は美徳である、お金を使うことは悪だと思っていたように感じます。そのような思いに、私は違和感を感じながらも巻き込まれていました。
お金には良い悪いはなくて、こだわる必要はないと思います。ただ、何にお金を使いたいのか、優先順位を決めることが大切なんだと思います。