「内なる子供」の成長には以下のようなものが必要です。
①生き残ること、安全であること
②関心が払われ、ふれあうこと
バージニア・サティアは健康のためには一日に何回かのハグ(抱擁)が必要
であるとさえ言っています。
③ミラーリングとエコーイング
どちらも適切な反響を得るという意味ですが、幼児、子供、大人を問わず、
何かを感じたり考えたときに、それらが伝わっていることの承認を言葉によら
ずに表情や音その他の動きによって確かめられることは大切です。これが例え
ば母親の側の怠慢や病気のためになされないと、子供の側から親の必要を感じ
取り、それを母親に供給し始めます。しかし、これは子供の側に大きな代償、
真の自己の窒息を生じさせるのです。
④指導
様々の形の助言、援助、適切な社会的なスキルを教えることが含まれます。
⑤聴くこと、参加すること、受容すること。その人のあるがままの理解できな
くても話すことに耳を傾けてもらえること。その遊びや活動に一緒に加わって
その世界を受容してもらえること。その人のあるがままの感情や考え方が敬意
を持って受け入れられること。賞賛されることによって、真の自己は自分であ
ること、成長する自由も持つことかできます。
⑥喪失を嘆き、成長すること
実際の喪失であれ、喪失の脅威であれ、わたしたちにはそれを嘆き苦痛を体
験する時間とゆとりが必要です。この過程を経験するとき、わたしたちは何か
を手放し、その自由の手に何かを新しくつかみうるのです。喪うことはそれが
正しく扱われれば、何かに出会うことでもあるのです。
⑦支持されること、信頼されること、達成できること
真の自己が何かを創り出したり成長するときそれを支えられることが必要で
す。それはエンパワーと呼ぶことがあります。また人を信じられること、自分
を信頼できることも成長を続ける点で欠かせません。こうして何かに継続的に
携わることにより、何かを成し遂げられること、とりわけ親密な人間関係を幾
らかの人と保ちうることは大切です。
⑧意識を変えること、楽しみや娯楽を持つこと
クスリやアルコールによらず、スポーツをしたり、何かの計画に没頭した
り、笑ったり、居眠りをしたりして、周期的に意識状態を変えることは生物学
的な要求であるのかも知れません。自発的に、遊んだり娯楽を持ったりしてこ
れを行えることは「内なる子供」の特徴なのでしょう。
⑨セクシュアリティー
単に性交の行為だけでなく、男であること女であることに満足を感じるこ
と。男性であれば自分の中の女性性を発見したり(育児や料理の楽しみを知
る)女性であれば自分の中の男性性に気付く(計画を立てたり、チームワーク
を組んだり、少々荒っぽいゲームをして楽しむ)こともあります。
⑬自由であること、慈しむこと、無条件の愛を示すこと
これらは創造された方に一番近くにいる印(しるし)となり、成長のゴール
といえるものです。
※マズローやウイットフィールドら先人の業績による
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