🐟中心となる課題に取り組む🐟
🐟わたしたちは独りで取りくむのではない
わたしたちは意識していようと、意識できないものであろうと、解決しなけ
ればならない課題を幾つか抱えています。そうした課題に一つ一つ立ち向かっ
ていかなければなりません。膨大な仕事を前にして気が滅入ってしまうかも知
れません。しかしあなたは自分一人でそうするのではありません。実際もし、
わたしたちが独りきりで暮らしていて、目が見えなかったとしたら、自分の家
を自分自身ですっかりきれいにするのは難しいことでしょう。わたしたちは、
誰か目の見える友達に、「助けてくれるように」頼むでしょう。その友達は、
わたしたちが見落としていた、掃除の必要な部分に気づいて問題となるところ
を指摘してくれ、さらにうれしいことに掃除も手伝ってくれるのです。
今わたしたちは、自分の人生において注意を向けるべき未解決の課題がある
ことを理解しています。否認のために、わたしたちは、自分の中の隅の方に追
いやっていた汚いものに対してずっと目をつぶってきました。また低い自尊心
のためにわたしたちは、自分の人生の価値や美しさについてずっと知らずにき
ました。わたしたちの創造者エホバはちょうど気遣いを示す友達のようにわた
したちのところにやって来て、わたしたちの生き方の中で変化の必要な「弱
さ」の部分に対してわたしたちの目を開き、そして、わたしたちの「強さ」を
さらに築き上げていくよう助けて下さるのです。
わたしたちはこうした助けを得て、自分のいわば「影」のように、わたした
ちが長いあいだ隠してきた、自分で認識しにくい抑圧された性質とも連絡をと
ることが出
来るようになります。自分の中心的課題の棚卸し表を作る過程の中で、わたし
たちは自分の行動についての正しい理解を育て、また広げていきます。わたし
たちの「影」の部分は、恨みや恐れまた他の抑圧された感情を隠しています。
自分自身を見つめるようになるにつれ、わたしたちは自分の人格全体を良いと
ころも悪いところも受け入れることを学びます。こうして、傷ついた「内なる
子供」が持ってきた「生き残りのための行動」を見つけ出すことができるよう
になります。幼い頃のかき乱された環境の中では、そうした行動がわたしたち
を守ってくれましたが、大人になってもこれを続けることは、今や、わたした
ちに有害な影響を及ぼしてしまうのです。